わたしは淡水の水槽を3年、海水の水槽を1年続けています。この1年で、水槽を45cmから60cmに変えました。魚もサンゴも、たくさん死なせました。そのぶん、先に知っておきたかったことがはっきりしています。
いちばん伝えたいのは、置き場所に余裕があるなら、最初から大きい水槽を選ぶことです。
- 水槽の大きさを決めるときの考え方
- いちばんお金がかかるもの
- 魚を入れる順番と、死なせた経験
- 検査キットが必要な理由と、サンゴを入れる時期
- 毎月のお金と、手入れにかかる時間
1. 置き場所に余裕があるなら、最初から大きい水槽にする
わたしは海水をはじめて半年で、45cmの水槽から60cmの水槽に変えました。機材は、そのまま使えるものは使いました。
置く場所に余裕があるなら、最初から大きい方を買うほうがいいと、いまは思っています。ただし、後悔しているわけではありません。
一般に、水の量が多いほど、水の状態は急に変わりにくくなります。小さい水槽は水が少ないぶん、えさの食べ残しやフンの影響が早く出ます。
大きくすると、重さも増えます。水だけで、次のようになります。
| 水槽の大きさ | 水の量(計算) | 水の重さ |
|---|---|---|
| 45×30×60cm | 約81L | 約80kg |
| 60×45×45cm | 約121L | 約120kg |
※ 水槽・台・砂・岩の重さは入っていません。砂や岩を入れたぶん、実際に入る水は少なくなります。
水槽台と床が、この重さに耐えられるか。余裕がない場所に、無理して大きいものを置く必要はありません。
2. いちばん高いのは、水槽ではなくクーラー
わたしがはじめたときの費用は、合計187,000円でした。その中でいちばん高かったのが、水槽用のクーラー(夏に水を冷やす機械)の80,000円です。全体の約43%にあたります。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 水槽用クーラー | 80,000円 |
| 水槽と台 | 30,000円 |
| プロテインスキマー(水のよごれを取る装置) | 25,000円 |
| 砂・岩 | 15,000円 |
| 人工海水の素 | 14,000円 |
| 魚とサンゴ | 10,000円 |
| 塩分の濃さを測る道具 | 8,000円 |
| 照明 | 5,000円 |
| 合計 | 187,000円 |
わたしが使っているのはゼンスイのZR-75Eで、80,000円で買いました。同じ機種でも、お店によって約5万〜8.3万円の幅があります(2026年10月時点)。買う前に、いくつかのお店を見比べるのがおすすめです。
内訳の全部と、毎月のお金の計算は、海水水槽の初期費用の記事にまとめています。
3. 魚は「最初に決めて」、できるだけ一緒に入れる
海水魚は、縄張り争いがとても激しいです。
わたしは、魚をいっしょに飼うこと(混泳)がうまくできず、ミズタマハゼ、エンゼルフィッシュ、ウズマキヤッコを死なせました。
この経験から、飼いたい魚は、極力、最初からいっしょに入れたほうがいいと考えています。あとから新しい魚を入れると、先にいた魚が縄張りを守ろうとするからです。
ただし、これは「少しずつ足す」という定番とは逆向きです。「たくさん入れていい」という意味ではありません。数は欲張らず、水槽の大きさに合う数にしてください。
立ち上げのときに入れたクマノミと青い魚(ルリスズメダイ)は、1匹も死んでいません。
最初に飼う魚の選び方は、最初に飼う海水魚の記事にまとめています。
4. 魚より先に「水」をつくる
立ち上げのとき、わたしはライブロックをいちばん最初に入れました。そして、水が落ち着いてから魚を入れました。
- ライブロック
- バクテリア(水をきれいにしてくれる小さな生き物)がすんでいる岩のことです。魚を入れる前にこれを水槽に入れて、水の準備をします。
何日待ったかは、記録が残っていません。待つ日数は水槽によって違うので、次の「検査キット」で水の状態を確かめてから、魚を入れるのがおすすめです。
立ち上げの手順は、はじめかたのページにまとめています。水づくりの進め方は海水水槽の水づくり、ライブロックの選び方はライブロックの選び方と準備の記事で説明しています。
5. 検査キットは最初から。サンゴは、知識がついてから
水の状態は、見た目だけでは分かりません。水の健康診断をするのが、検査キットです。
わたしはレッドシーの検査キットを使っています。立ち上げに必要な分をそろえると、約7,400円です(2026年10月に調べた参考価格)。
| 測るもの | 商品 | 参考価格 |
|---|---|---|
| アンモニア (魚のフンやえさの残りから出る毒) | レッドシー アンモニアテストキット(100回) | 約2,520円 |
| 亜硝酸・硝酸塩 (アンモニアが変わってできるもの) | レッドシー MCP 硝酸塩/亜硝酸塩テストキット(各50回) | 約4,840円 |
| 立ち上げに必要な分 | 上の2つ | 約7,400円 |
サンゴを飼うなら、さらに別の検査が増えます(1項目 約2,860〜4,400円)。
立ち上げのときに入れたサンゴは、バブルディスクコーラルとスターポリープです。そのあとに足したサンゴを、わたしはたくさん死なせました。原因は、水の知識が足りなかったからだと「予測」しています。確かめたわけではありません。
この経験から、サンゴは最初から入れず、水の知識がついてから入れたほうがいいと考えています。まずは魚と水の状態に慣れて、検査キットで数字が読めるようになってから、サンゴを足す順番がおすすめです。
6. 毎月のお金と、手入れの時間は、思ったより少ない
毎月かかっているお金は、わたしの場合、判明している分で約3,000円です。
| 項目 | 実績 | 1か月あたり |
|---|---|---|
| えさ | 3か月で約2,000円 | 約670円 |
| 人工海水の素 | 14,000円を半年に1回 | 約2,330円 |
| 電気代 | まだ実額を出していません | ― |
| 小計(分かっている分) | 約3,000円 |
電気代は、水を冷やすクーラーを使うので、夏は上がると考えています。実額は、1年分たまってから出す予定です。
安くそろえる方法として、中古のフルセットを4万円で買った話は、こちらの記事に書いています。
手入れは、いまの60cmの水槽で、休日に60分です。水換えは週1回、20Lです。水温は25.0℃、塩分の濃さは1.024のままにしています。毎週のお世話の内容は、毎週のお世話の記事にまとめています。
7. 淡水より、毎日見ていておもしろい
最後は、費用や失敗の話ではありません。
海水の水槽は、淡水と比べて、毎日動きがあります。砂が動く。ライブロックの色が日によって違う。同じ水槽なのに、昨日と今日で見え方が変わります。
淡水を3年やっていたわたしですが、海水のほうが、ずっとハマりました。
ここまで大変そうな話が続きましたが、失敗も含めて、毎日見るのが楽しいです。これが、いちばん先に知っておいてほしかったことかもしれません。
まとめ:知っておきたかったこと7つ
| # | 知っておきたかったこと | くわしくは |
|---|---|---|
| 1 | 置き場所に余裕があるなら、最初から大きい水槽 | ― |
| 2 | いちばん高いのはクーラー(80,000円) | 初期費用の記事 |
| 3 | 魚は最初に決めて、できるだけいっしょに入れる | ― |
| 4 | 魚より先に水をつくる | 水づくり/はじめかた |
| 5 | 検査キットは最初から。サンゴは知識がついてから | ― |
| 6 | 毎月約3,000円+電気代。手入れは休日60分 | 初期費用の記事 |
| 7 | 毎日見ていておもしろい | ― |
よくある質問
海水水槽は、初心者でもできますか?
わたしは淡水を3年やっていましたが、海水では魚もサンゴも死なせました。一方で、立ち上げのときに入れた魚は、1匹も死んでいません。魚を入れる順番と、検査キットの用意、サンゴを入れる時期で変わると感じています。
最初の水槽は、何cmがいいですか?
置き場所に余裕があるなら、大きい水槽(わたしは60cm)がおすすめです。余裕がなければ、45×30×60cmの水槽でも飼えます。わたしはこのサイズで半年、飼いました。
全部でいくらかかりますか?
わたしがはじめたときは、合計187,000円でした。内訳は、初期費用の記事で全部公開しています。
手入れに、どれくらい時間がかかりますか?
いまの60cmの水槽で、休日に60分です。水換えは週1回、20Lです。
お金の話は初期費用の記事に、手順はやった順番でまとめたはじめかたのページに書いています。
このページは、わかったことが増えたら書き直します。


コメント
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[…] 水の量が分かれば、水換えの割合が計算できます。水槽の大きさからの計算のしかたは、知っておきたかったこと7つにも書いています。 […]