わたしは立ち上げのとき、ライブロックをいちばん最初に入れて、水が落ち着いてから魚を入れました。ただ、何日待ったかは、記録が残っていません。
調べてみると、待つ日数の目安は情報によってばらばらでした。この記事では、わたしがやったことと、魚を入れてよいかどうかを決める数字の目安を、順番にまとめます。
- 「水づくり」で、水槽の中に何が起きているのか
- わたしがやった順番(ライブロック → 水が落ち着く → 魚)
- 待つ日数の目安が、情報によって違う理由
- 魚を入れてよいかを決める、検査キットの数字
- 水づくりの流れと、やってはいけないこと
1. 「水づくり」とは、水をきれいにする菌を増やすこと
海水水槽を立ち上げて、海水を入れた直後の水は、見た目はきれいでも、魚が住める水ではありません。
魚のフンやえさの残りは、水の中で毒になるものに変わっていきます。その毒を、順番に別のものへ変えてくれるのが、水槽の中にいる菌(バクテリア)です。この菌が増えるまで待つことを、このページでは「水づくり」と呼びます。
フンやえさの残り、死んだ生き物のからだなどから出ます。魚にとって毒です。
▼ 菌が、次のものに変えますアンモニアが変わってできます。これも魚にとって毒です。
▼ 別の菌が、次のものに変えます亜硝酸が変わってできる最後のものです。毒は弱めですが、たまりすぎるとよくありません。水換えで減らします。
つまり、①と②がどちらも0になって、③が出てくる。これが、菌がちゃんと働いているというしるしです。魚を入れるのは、そのあとです。
- ライブロック
- 菌(バクテリア)がすみついている岩のことです。水槽に入れて、菌のすみかにします。くわしくはライブロックの選び方と準備の記事に書いています。
- 検査キット
- 水の中のアンモニアなどの量を、色の変化で調べる道具です。水の健康診断のようなものです。
- ppm(ピーピーエム)
- 水に混ざっているものの量を表す単位です。検査キットの説明書に出てくる数字は、これです。
2. わたしがやった順番
わたしの立ち上げは、次の順番でした。
- ライブロックを、いちばん最初に入れたわたしが使ったのは、ショップで買った、生きた状態のライブロックです。水に入れる前の処理(キュアリング)は、していません。
- 水が落ち着くまで待った何日待ったかは、記録が残っていません。
- 水が落ち着いてから、魚を入れた最初に入れた魚は、クマノミとルリスズメダイです。
立ち上げのときに入れたこの魚は、1匹も死んでいません。魚を入れる前に水をつくる。これが、海水水槽のいちばん基本の順番です。
わたしは何日待ったかを覚えていません。そのため、「わたしは◯日で魚を入れたから大丈夫」とは言えません。次の章のとおり、日数ではなく、検査キットの数字で決めるほうが確実です。
3. 待つ日数の目安は、情報によってばらばら
海水水槽の専門店や、情報サイトを調べました(2026年10月)。待つ日数の目安は、こんなに幅がありました。
| 見つけた目安 | どんな前提か |
|---|---|
| 2〜3週間 | 設備がすべて新品の場合。外から菌を入れると短くできるとされていました |
| 約1か月 | 検査をしない場合は、1か月ほど待つのがよいとされていました |
| 4〜8週間 | 検査をしながら、週ごとに進める場合でした |
※ 複数のページで見つけた目安を、まとめて書いています。どれが正しいという話ではなく、前提が違います。
幅が出るのは、水づくりにかかる日数が、水槽の大きさ、水温、ライブロックの量、菌をあとから足すかどうかで変わるからです。
つまり、「◯日待てば大丈夫」という数字は、あてになりません。日数は目安にとどめて、決めるのは検査キットの数字にします。
4. 魚を入れてよいかは、この数字で決める
調べた情報で共通していたのは、次の考え方です。
| 測るもの | 魚を入れてよい目安 |
|---|---|
| アンモニア | 0(検出されない) |
| 亜硝酸 | 0(検出されない) |
| 硝酸塩 | 出てきている。ただし高すぎないこと |
流れとしては、アンモニアが上がって、そのあと亜硝酸が上がります。どちらも上がってから0に下がり、硝酸塩が出てきたら、菌が働いているという見方です。
硝酸塩が多すぎるときは、水換えで下げます。魚だけを飼う水槽の目標としては、レッドシーの資料に「10ppm未満」という数字があります。
アンモニアや亜硝酸が残っている水に魚を入れると、毒の中で泳ぐことになります。立ち上げ直後に魚を入れて失敗するのは、このパターンが多いと言われています。
検査キットは、水づくりの前にそろえておく
わたしが使っているのは、レッドシーの検査キットです。アンモニアと、亜硝酸・硝酸塩の2つをそろえると、約7,400円です(2026年10月に調べた参考価格)。
| 測るもの | 商品 | 参考価格 |
|---|---|---|
| アンモニア | レッドシー アンモニアテストキット(100回) | 約2,520円 |
| 亜硝酸・硝酸塩 | レッドシー MCP 硝酸塩/亜硝酸塩テストキット(各50回) | 約4,840円 |
| 水づくりに必要な分 | 上の2つ | 約7,400円 |
※ 取り扱いや価格は、お店によって変わります。買う前に確かめてください。
この費用は、初期費用の記事の「9項目の外にかかるお金」でも説明しています。
5. 水づくりの流れ
一般的な流れを、順番に書きます。細かい日数は、水槽によって変わるので書きません。
- 水槽と機械を置いて、水漏れがないか確かめる海水を入れる前に、機械が動くかも確かめます。
- 人工海水をつくって入れ、水温と塩分の濃さを合わせるわたしはいま、水温25.0℃、塩分の濃さ(比重)1.024で管理しています。
- 砂とライブロックを入れるわたしは、ライブロックを最初に入れました。
- 待ちながら、検査キットで数字を見るアンモニアが上がり、そのあと亜硝酸が上がって、どちらも0に下がるまで続けます。
- アンモニアと亜硝酸が0になり、硝酸塩が出たら、魚を入れる準備最初に入れる魚の数は、欲張らないようにします。
水づくりを含めた最初の1か月の流れは、最初の30日の記事にまとめています。
最初に飼う魚の選び方は、最初に飼う海水魚の記事に書いています。魚を入れる順番と数については、知っておきたかったこと7つの3番にも書いています。ミズタマハゼなどを死なせた経験から、飼いたい魚は、極力、最初からいっしょに入れたほうがいいと考えています。
6. やってはいけないこと
やらないほうがいいこと
- 海水を入れた当日に、魚を入れる … 菌がまだいないので、毒が分解されません
- 見た目がきれいだから大丈夫、と判断する … 水が透明でも、毒は見えません
- 日数だけで決める … 水槽ごとに、かかる日数は違います
やったほうがいいこと
- 検査キットを先に用意する … 数字が読めないと、判断できません
- 数字を記録する … 日付と数字をメモすると、変化が分かります
- 焦らず待つ … 立ち上げ後の失敗は、魚を急いで入れたときに起こりがちです
7. 最後に:日付と数字を、記録しておくと役に立ちます
わたしは、水づくりの日数も、そのときの数字も、記録が残っていません。そのため、この記事の数字は、わたしの実績ではなく、調べた目安です。
これから立ち上げる人には、日付と検査キットの数字を、メモしておくことをおすすめします。自分の水槽が、何日で落ち着いたのかが分かれば、次に水槽を増やすときや、立ち上げ直すときの目安になります。
わたしは、水質を記録するための自作のアプリも作っています。公開できる形になったら、このサイトでお知らせします。
まとめ:水づくり
| # | ポイント |
|---|---|
| 1 | 水づくりとは、アンモニアを分解する菌を増やすこと |
| 2 | わたしは、ライブロックを最初に入れて、水が落ち着いてから魚を入れた |
| 3 | 待つ日数の目安は、2〜3週間から8週間までばらばら |
| 4 | 決めるのは日数ではなく、アンモニアと亜硝酸が0になったかどうか |
| 5 | 検査キットは、水づくりの前にそろえる(約7,400円) |
| 6 | 日付と数字を、メモしておく |
よくある質問
水づくりには、何日かかりますか?
調べた情報では、2〜3週間から8週間までと幅がありました。わたしは日数の記録が残っていません。日数ではなく、検査キットで、アンモニアと亜硝酸が0になったかを見て決めるのがおすすめです。
魚がいないのに、アンモニアが出るのですか?
一般には、ライブロックが運ばれてくる間に死んだ生き物のからだなどから、アンモニアが出ることがあると言われています。このアンモニアを、菌が分解していきます。
水が白く濁りました。失敗ですか?
立ち上げ直後は、水が白く濁ることがあると言われています。濁りだけでは、よいか悪いかを決められません。検査キットの数字で見てください。
検査キットがないと、水づくりはできませんか?
水の毒は目に見えないので、数字で確かめられるほうが安心です。検査をしない場合は、1か月ほど待つのがよいという情報もありました。ただ、これも目安なので、わたしは検査キットをそろえることをおすすめします。
水づくりの間に、水換えはしますか?
硝酸塩が高くなったときは、水換えで下げます。やり方は水槽や生き物で変わるので、ここでは回数を決めません。参考として、いまのわたしは、週1回、20Lを換えています。
ライブロックの選び方、立ち上げの手順、お金の話を、それぞれ別の記事にまとめています。
このページは、わかったことが増えたら書き直します。


コメント
コメント一覧 (4件)
[…] 検査キットの数字の読み方と、魚を入れてよい目安は、海水水槽の水づくりの記事に書いています。 […]
[…] 水をきれいにする菌が増えるまで待つことを、「水づくり」と言います。くわしくは、海水水槽の水づくりの記事にまとめています。 […]
[…] 水が、できあがっているかアンモニアと亜硝酸が0になっているか、検査キットで確かめます。くわしくは水づくりの記事に書いています。 […]
[…] 立ち上げの手順は、はじめかたのページにまとめています。水づくりの進め方は海水水槽の水づくり、ライブロックの選び方はライブロックの選び方と準備の記事で説明しています。 […]