わたしは、立ち上げのとき、生きた状態のライブロックを、ショップで買って、いちばん最初に水槽へ入れました。水に入れる前の処理(キュアリング)は、していません。ただ、買った量と金額は覚えていません。
この記事では、ライブロックの種類の違い、量の目安、お店での選び方、水に入れる前の準備を、調べたことをもとにまとめます。わたしの実績と、一般的な目安は、分けて書きます。
- ライブロックとは何か、なぜ水槽に入れるのか
- 生きた状態・乾燥・人工の3種類の違い
- 水槽の大きさ別の、量と値段の目安
- お店で選ぶときのチェックポイント
- 水に入れる前の準備(キュアリング)と、置き方
1. ライブロックとは、菌のすみかになる岩
ライブロックは、サンゴの骨格などが固まってできた岩に、菌(バクテリア)や小さな生き物がついたものです。
水槽に入れると、主に次のような役目をします。
岩には小さな穴がたくさんあります。そこに、毒を分解する菌がすみつきます。
岩のすき間に隠れられると、魚がおちつきます。
サンゴを置いたり、くっつけたりする場所になります。
水をきれいにする菌が増えるまで待つことを、「水づくり」と言います。くわしくは、海水水槽の水づくりの記事にまとめています。
- バクテリア(菌)
- 目に見えない小さな生き物です。水の中の毒を、害の少ないものに変えてくれます。
- 石灰藻(せっかいそう)
- 岩の表面に広がる、紫や赤っぽい色のものです。元気なライブロックの目印として知られています。
- キュアリング
- ライブロックを水槽に入れる前に、別の入れ物でそうじすることです。この記事の5番で説明します。
2. 3つの種類:生きた状態・乾燥・人工
「ライブロック」と呼ばれるものには、大きく3つの種類があります。わたしが使ったのは、いちばん上の「生きた状態」です。
| 種類 | いいところ | 気をつけるところ |
|---|---|---|
| 生きた状態 (天然) | 菌がすでにいるので、水づくりが早く進みます | カニなどの生き物がついていることがあります。水に入れる前の準備が必要です。値段が高めです |
| 乾燥 (ドライロック) | 生き物がついていないので安全です。値段も安めです | 菌がいないので、ゼロから増えるのを待つぶん、時間がかかります |
| 人工 | 生き物がつかないので安全です。形がそろっています | 菌がほとんどいない状態から始まるため、水づくりに時間がかかると言われています |
※ 一般的に言われている特徴をまとめた表です。商品によって違いがあります。
わたしは生きた状態のライブロックをショップで買い、最初に水槽へ入れました。そのあと、水が落ち着いてから魚を入れました。
3. 量の目安は「水10Lに約1kg」
一般には、水の量(L)を10で割った数が、ライブロックのkgの目安と言われています。
| 水槽(水の量) | 量の目安 |
|---|---|
| 30cmキューブ (約27L) | 約2.7kg |
| 45cm規格 (約40L) | 約4kg |
| 60cm規格 (約65L) | 約6.5kg |
| 45×30×60cm (約81L・わたしの当初) | 約8kg |
| 60×45×45cm (約121L・いま) | 約12kg |
※ 水の量は、水槽の大きさからの計算値です。砂や岩のぶん、実際に入る水は少なくなります。
※ 目安はサイトによって違い、「水1Lに100〜200g」「水槽の5分の1ほど」という書き方もありました。
量が多いほど水をきれいにする力が強くなる、とは限りません。岩を入れすぎると、水の流れが悪くなったり、そうじがしにくくなったりします。
上の表は、わたしの実績ではなく、一般的な目安から計算した数字です。
4. お店での選び方
① 形で選ぶ
ライブロックは、形によって使い道が違います。
| 形 | 向いている使い方 |
|---|---|
| 岩のかたまり | いちばん標準的な形です。レイアウトの土台にします |
| 枝のような形 | スズメダイなど、小さな魚が入り込む場所になります |
| アーチ(輪っか) | 魚がくぐり抜けられます。低いところにいる魚やサンゴの場所づくりに向きます |
| 平たい板 | 他の岩やサンゴを置く土台になります |
② 見た目で選ぶ
お店で見るときのチェックポイントです。調べた情報で、共通していたものをまとめました。
いいライブロックの特徴
- 紫や赤っぽい色が多い(石灰藻がついている)
- 腐ったにおいがしない
- 大きさのわりに軽い(穴が多く、菌のすみかが多い)
- 形が複雑で、組み合わせやすい
気をつけたいもの
- 強い腐敗臭がするもの
- 表面に白い膜のようなものが広がっているもの
- 輸入されたばかりのもの(水に入れる前の準備に、時間がかかることがあります)
※ 表面に白い膜があるものは、水に入れる前の準備に、1〜2週間ほどかかると言われています。
③ 等級(グレード)で選ぶ
お店によっては、ライブロックにS・A・Bのような等級がついています。これは、石灰藻の量で分けられていることが多いようです。
調べた情報には、「等級が違っても、水をきれいにする力は同じ」と書いてあるものがありました。その考え方だと、見える場所には上の等級、見えない場所には下の等級を使うと、お金をおさえられます。
④ 値段の目安
2026年10月に調べた、通販の価格です。お店・等級・形で変わります。
表面の8割以上が石灰藻におおわれている商品は、1kgで約10,900円のものがありました。
くだいた小さな岩です。レイアウトには向きませんが、水をきれいにする目的で使われます。
目安の量(水10Lに約1kg)と、ふつうのライブロックの値段をかけると、わたしの当初の水槽(約81L)なら、約23,000〜45,000円です。いまの水槽(約121L)なら、約34,000〜67,000円です。
わたしの当初の費用の内訳にある「砂・岩 15,000円」は、砂のぶんも含んだ額なので、この目安より安くなっています。買った時期も量も違うので、同じ金額で買えるとは限りません。くわしくは初期費用の記事に書いています。
5. 水に入れる前の準備「キュアリング」
生きた状態のライブロックは、運ばれてくる間に、ついていた生き物の一部が死んでいることがあります。それが水槽の中で腐ると、アンモニア(魚にとって毒になるもの)が出ます。
これを防ぐために、水槽に入れる前に、別のバケツなどで先に岩をそうじすることを、キュアリングと言います。
- バケツに、海水を用意する人工海水を、塩分の濃さを合わせてつくります。
- ライブロックを入れて、エアーポンプで空気を送る強めに空気を送って、水を動かします。
- 水が汚れたら、海水を入れ替えるにおいがひどいときは、数日ごとに入れ替えます。
- においが「磯の香り」になったら終わり腐ったにおいが消えて、海のにおいになるのが目印です。
かかる日数は、ライブロックの状態で変わります。調べた情報では、軽い場合は数日〜1週間、状態が悪いと2〜4週間ほどでした。
わたしは、買ったライブロックを、水に入れる前の準備(キュアリング)をせずに、そのまま水槽へ入れました。ここに書いたのは一般的なやり方で、わたしの実績ではありません。
においが強いものや、白い膜があるものは、そのまま入れるとアンモニアが出ると言われています。買うお店に「準備がすんでいるか」を聞いてみるのがおすすめです。
6. 置き方のポイント
岩は、置き方でも水のきれいさが変わります。調べた情報で多かったコツです。
- ガラスの面から、少しすき間をあけて置く(5cmほどという目安もありました)
- 水が通り抜ける道を残して、水の流れを止めない
- アーチや洞くつのような形にして、水がよどむ場所をつくらない
- 水槽の底に接する面積を少なくして、下にも水が回るようにする
7. 入れたくない生き物がついていることもある
生きた状態のライブロックには、いろいろな生き物がついています。入れたくない生き物がいることがあるので、見つけたら取り除きます。
| 生き物 | どうするか |
|---|---|
| シャコ | 魚をおそう危険があると言われています。必ず取り除きます |
| カニ | 種類によります。サンゴにつくカニは害がないと言われています |
| テッポウエビ | ほぼ害がないと言われています |
※ 一般的に言われていることをまとめました。見分けが難しいときは、お店に聞くのがおすすめです。
8. 天然のライブロックは、手に入りにくくなっています
天然のライブロックは、岩礁(がんしょう)を守るため、採取が規制されてきました。フィジーは2017年末にサンゴ礁由来の天然資源の採取を禁止し、日本でも、沖縄県は条例で採取を禁止しています。
わたしはショップでライブロックを買いましたが、いまショップに行っても、取り扱っているところがなかなか少ないです。在庫や値段は、買う前にお店で確かめてください。天然のものが見つからない場合は、乾燥ロックや人工ロックを使う方法もあります。
まとめ:ライブロック
| # | ポイント |
|---|---|
| 1 | ライブロックは、水をきれいにする菌のすみか |
| 2 | 種類は、生きた状態・乾燥・人工の3つ。わたしは生きた状態を使った |
| 3 | 量の目安は、水10Lに約1kg。入れすぎない |
| 4 | 選ぶときは、紫や赤の色・においなし・軽さを見る |
| 5 | 水に入れる前に、においが「磯の香り」になるまで準備する |
| 6 | シャコなど、入れたくない生き物は取り除く |
よくある質問
45cmの水槽に、ライブロックは必要ですか?
必須ではありません。乾燥ロックや人工ロックを使って、菌を時間をかけて増やす方法もあります。わたしは、生きた状態のライブロックを最初に入れました。
ライブロックは、何kg買えばいいですか?
一般には、水の量(L)を10で割った数が、kgの目安です。たとえば約81Lなら、約8kgです。わたしが入れた量は、覚えていません。
買ってきたライブロックを、すぐ水槽に入れていいですか?
状態によります。わたしは、キュアリングをせずに、そのまま水槽へ入れました。ただ、においが強いときや、白い膜があるときは、先にバケツでキュアリングをするのがよいと言われています。買うお店に、準備がすんでいるか聞いてみてください。
ライブロックを入れたら、すぐ魚を入れていいですか?
いいえ。菌が増えて、アンモニアと亜硝酸が0になるまで待ちます。わたしは、ライブロックを入れて、水が落ち着いてから魚を入れました。くわしくは水づくりの記事に書いています。
乾燥ロックでも、水づくりはできますか?
できると言われています。ただし、菌がゼロから増えるのを待つぶん、時間がかかります。
水づくりの進め方、立ち上げの手順、お金の話を、それぞれ別の記事にまとめています。
このページは、わかったことが増えたら書き直します。


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