クーラーは、海水水槽の初期費用の中で、いちばん高い道具です。わたしは、ゼンスイのZR-75Eを80,000円で買いました。
この記事は、メーカーの公式の仕様と、調べた情報をもとに、クーラーの選び方をまとめたものです。わたしがどの水槽に使っているか、なぜこの機種にしたかは、ここには書いていません。
- 水を冷やす3つの方法と、海水で気をつけること
- メーカーの表を使った、冷やせる水の量の見かた
- 大きさのほかに見るところ(ホース・ヒーター・置き場所)
- 電気代の計算と、値段のばらつき
1. クーラーは、なぜ必要なの?
夏は、部屋の温度が上がると、水槽の水温も上がります。水温が上がると、水にとける酸素が減り、魚が苦しくなると言われています。海水の魚やサンゴは、水温の変化に弱いとも言われています。
わたしの水槽は、水温25.0℃、比重1.024で管理しています。この温度を夏も保つための道具が、クーラーです。お金の全体は初期費用の記事に書いています。
2. 水を冷やす方法は3つ
調べた情報では、水を冷やす道具は、大きく3つに分けられていました(2026年10月ごろの調べ)。
水に風を当てて、水温を2〜4℃ほど下げます。温度の設定はできません。
海水では注意が必要です(下を見てください)。設定した温度に保てます。小さな水槽(30〜60Lくらい)向けとされています。
いちばん冷やす力が強い方法です。わたしのZR-75Eは、このタイプです。海水水槽では、チラー式が選ばれることが多いです。
ファンは、水を蒸発させて冷やします。蒸発すると、水だけが減って塩が残るので、海水の塩の濃さ(比重)が変わってしまいます。淡水の水槽で広く使われているのは、この心配がないためです。
3. 大きさの選びかた:冷やせる水の量を見る
クーラーの大きさは、「何Lの水まで冷やせるか」で決まっています。この数字は、まわりの温度(夏の部屋の暑さ)と、設定する水温で変わります。
ゼンスイのZRシリーズの公式の表です(水温を25℃に設定した場合)。
| 機種 | 部屋30℃ | 部屋35℃ | 消費電力 |
|---|---|---|---|
| ZR mini | 180L | 125L | 140〜150W |
| ZR-75E | 300L | 210L | 160〜180W |
| ZR-130E | 500L | 350L | 270〜300W |
| ZR-180E | 700L | 490L | 280〜310W |
| ZR-250 | 1000L | 700L | 290〜320W |
※ 出典:ゼンスイ公式サイト「ZRシリーズ」(2026年10月に確認)。消費電力は、電気の周波数(50Hz/60Hz)で変わります。ほかのメーカーのクーラーも、同じように「冷却水量の目安」の表があります。
部屋が暑くなるほど、冷やせる水の量が小さくなっています。たとえば、ZR-75Eは部屋が30℃なら300Lまで、35℃なら210Lまでです。
選ぶときの3ステップ
- ① 水の量を出す。水槽の本体に、サブ水槽の水を足した量です。→ 水槽の水量の測り方
- ② 夏の部屋の、いちばん暑い日を考える。35℃の欄で見ておくと、暑い日でも冷やしきれる大きさを選べます。
- ③ その水の量より大きい機種を選ぶ。表の数字は、「その温度で、設定した水温まで冷やせる水の量の目安」です。上限ぎりぎりの機種だと、暑い日に冷やしきれないことがあります。
計算例:わたしの水槽の大きさで見ると
水槽の大きさからの計算値(121L・81L)を、上の表の「部屋35℃」の欄に当てはめました。
| 水の量の計算値 | ZR mini(125L) | ZR-75E(210L) |
|---|---|---|
| 81L(当初の水槽) | 収まる | 余裕がある |
| 121L(いまの水槽の本体) | ぎりぎり | 余裕がある |
※ 121Lは水槽の本体だけの計算値です。サブ水槽や配管の水が加わると、121Lを超えます。この表は選び方の例で、わたしがこの機種を選んだ理由ではありません。
4. 大きさのほかに、見ておくところ
クーラーと水槽は、ホースで水をまわしてつなぎます。ZR-75Eは、内径12.16mmのホースにつなぎます。いま使っているポンプやホースと合うか、確かめましょう。
ZR-75Eは、100V・300W以内のヒーターをつないで使えます。メーカーは、ヒーターをつなぐと、冷やすのも温めるのも1台で温度管理ができると説明しています。
ZR-75Eは、幅274×奥行325×高さ350mm(ホースをつなぐ部品を入れると高さ415mm)、重さ9.5kgです。水槽台の下や横に置けるか、先に測っておきます。
クーラーは、水の熱を部屋に出します。まわりに必要なすき間は、機種ごとに違うので、取扱説明書の指定を確かめてください。
5. 電気代の計算
1か月の電気代の計算式
- 31円は、電気の料金の目安です(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)。
- ZR-75E(160〜180W)が1日8時間、30日動いた場合:約1,190〜1,340円
- 1日24時間、30日動いた場合:約3,570〜4,020円
※ どちらも計算値です。わたしの実際の電気代ではありません(まだ数字を出せていません)。クーラーは、水温が設定に達すると止まるので、実際の電気代は、動き続けた場合の計算より少なくなると考えられます。
6. 値段:同じ機種でも、お店でちがう
ZR-75Eの実際の売値は、調べたところ(2026年10月)、約49,800円(チャーム)から約56,284円(価格.comの最安)でした。お店によっては、83,000円のところもありました。
わたしが払った80,000円は、この幅の高いほうでした。同じ機種でも、お店で3万円以上ちがうことがあるので、買う前に何店か見比べることをおすすめします。
定価(メーカーの希望小売価格)は高めに出ています。実際の売値は、お店ごとに違うので、買う前に調べましょう。
7. 買う前のチェックリスト
- 水の量を出す水槽の本体とサブ水槽の水を足した量です。計算値でも、おおよそは出せます。
- 夏の部屋の、いちばん暑い日を考えるエアコンをつけない時間があるなら、35℃の欄で見ておきます。
- メーカーの表で、機種を選ぶ水の量より大きい機種を選びます。
- 置き場所とコンセントを確かめる本体の大きさ、ホースの長さ、取扱説明書の指定を見ます。
- ホースの太さとヒーターを確かめるいまの機器と合うか、ヒーターをつなぎたいかを決めます。
- 値段を何店か見比べる同じ機種でも、お店で数万円ちがうことがあります。
まとめ:水槽用クーラーの選び方
| # | ポイント |
|---|---|
| 1 | わたしは、ゼンスイZR-75Eを80,000円で買った |
| 2 | 冷やす方法はファン・ペルチェ・チラー式の3つ。海水は、ファンだと比重が動く |
| 3 | 大きさは、メーカーの「冷却水量の目安」の表で選ぶ |
| 4 | 水の量は、本体にサブ水槽の水を足す。部屋の最高温度は、35℃の欄で見る |
| 5 | ホースの太さ、ヒーター、置き場所も確かめる |
| 6 | 電気代は、消費電力から計算できる |
| 7 | 値段はお店で数万円ちがう。何店か見比べる |
よくある質問
クーラーは、夏だけ使えばいいですか?
水を冷やす必要があるのは、おもに暑い時期です。ZR-75Eのように、ヒーターをつないで使える機種なら、メーカーの説明では、1台で冷やすのも温めるのもできます。
安い冷却ファンで代わりになりますか?
海水では、おすすめしにくいです。ファンは水を蒸発させて冷やすので、塩の濃さ(比重)が変わってしまいます。水温を設定できないのも、ファンの特徴です。
水の量とぴったりの機種でも大丈夫ですか?
表の数字は、「その条件で冷やせる水の量の目安」です。上限ぎりぎりだと、暑い日に冷やしきれないことがあります。夏の最高の温度の欄で見て、水の量より大きい機種を選ぶと安心です。
クーラーの電気代は、1か月でいくらですか?
消費電力から計算できます。ZR-75E(160〜180W)が1日8時間動くと、1か月で約1,190〜1,340円、24時間動くと約3,570〜4,020円です。どちらも計算値で、わたしの実額ではありません。
ヒーターは、別に必要ですか?
クーラーは、冷やす道具です。冬に温めるときは、ヒーターが必要です。ZR-75Eは、ヒーターをつないで使える仕組みがあります。ヒーターの値段は、初期費用の9項目には入っていません。
水の量を出してから選ぶと、迷いにくくなります。
このページは、わかったことが増えたら書き直します。


コメント