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海水水槽の始め方

水槽を置く場所を決めるところから、最初の魚を入れるまで。わたしが実際にやった順番で、かかったお金と日数もぜんぶ出します。むずかしい言葉には、そのつど説明をつけました。

  • 9つそろえた道具
  • ¥187,000立ち上げ当初の費用
  • 約30日魚を入れるまでの目安

※ 費用は立ち上げ当初にそろえたときの実費です。買うお店や時期で変わります。日数は一般的な目安です。

1STEP 1

置く場所と、水槽の大きさを決める

水を入れた水槽は、あとから動かせません。模様がえの感覚で動かそうとすると、生き物を全部出して水を抜くところからやり直しになります。だから、買う前にここを決めます。

1. 床と台が、重さに耐えられるか

ここを甘く見ると危ないです。水は1リットルで1kg。立ち上げのときに使った水槽は45×30×60cmで水だけで約81kg、いま使っている60×45×45cmは水だけで約121kg入る計算です(どちらも満水のとき)。ここにガラス・砂・岩・台の重さが乗るので、100kgを超えると見ておくと安全です。かならず水槽専用の台を使い、置く場所は部屋のはしや柱の近くを選びます。

2. コンセントが足りるか

照明・水を動かすポンプ・ヒーター・夏の水温を下げる機械と、さしっぱなしの電源が4〜6個必要になります。足りないと延長コードだらけになり、水のそばで使うので危ないです。

3. 日光が直接あたらないか

窓ぎわは気持ちよさそうですが、コケが一気に増え、夏は水温が上がりすぎます。明るい部屋で十分です。照明は自分でつけるので、日光はいりません。

4. エアコンと、人の通り道

水温を安定させたいので、エアコンの効く部屋が有利です。反対に、エアコンの風が水面に直接あたる場所は水温が動きます。人がよくぶつかる通り道も避けます。

大きさ入る水の量(目安)水の安定しやすさはじめての人には
30cmキューブ約27L水が少ないぶん、水温も水質も動きやすい置き場所が無い場合の選択肢
45cm規格約40Lふつう60cmが置けないときに
60cm規格
60×30×36cm
約65L動きにくいまずこれをすすめます
45cmハイ
45×30×60cm
約81L動きにくい背が高いぶん、水が多く入ります。立ち上げのとき、わたしが使った水槽です
60cmワイド
60×45×45cm
約121Lいちばん動きにくい置けるなら。いま、わたしが使っている水槽です

※ 水の量は水槽のふちまで入れたときの計算値です。実際に入るのは、砂や岩のぶんだけ少なくなります。

水槽を指して説明しているイラスト

置けるなら60cm。小さいほうがむずかしいです

「はじめてだから小さく」と考えがちですが、海水は逆です。水が多いほど、水温も水の汚れもゆっくりしか動きません。小さい水槽は、一日家を空けただけで状態が変わります。道具の値段も、60cmがいちばん種類が多くて安く手に入ります。

わたしの場合

立ち上げのときは、45×30×60cmの、背の高いハイタイプの水槽を使いました。床に置く面積は小さいのに、水は60cm規格より多く入ります(約81L)。

いまは、60×45×45cmの水槽を、リビングに置いています。専用の水槽台を使っています。水は約121L入るので、そのぶん水温や水の汚れは動きにくい一方、重さも値段も上がります。ほかにもう1台あり、水槽は2台です。もう1台のことは、あらためて書きます。

2STEP 2

道具をそろえる。立ち上げ当初は187,000円でした

いちばん知りたいところだと思います。「海水はお金がかかる」とは聞くけれど、実際いくらなのかを書いているページが、ほとんどありません。なので、立ち上げ当初にわたしが実際に出したお金を、9つぜんぶ出します。

水槽45×30×60cmのハイタイプ(ガラス)
20,000円
水槽台水槽の重さを支える台
10,000円
プロテインスキマー(海道 達磨)泡で汚れを取り除く装置
25,000円
照明サンゴを育てるなら、ここは削れません
5,000円
水槽用クーラーいちばん高い夏に水温を下げる機械
80,000円
比重計塩の濃さを測る道具
8,000円
人工海水の素水換えのたびに使うので、くり返しかかります
14,000円
砂・岩
15,000円
海水魚とサンゴ
10,000円
立ち上げまでの合計
187,000円
考えているイラスト

全体の約43%が、夏の水温対策でした

水槽用クーラーの80,000円だけで、全体の約43%です。「海水はお金がかかる」と言われる理由の、大きい部分がここにあります。暑い時期に水温が上がりすぎると生き物が死んでしまうので、省くわけにいきませんでした。

ここは削らないほうがいい

  • 夏の水温を下げる手段。命に直結します。部屋のエアコンをつけっぱなしにできるなら、そのぶん安く済ませる考え方もあります
  • 塩の濃さを測る道具。目で見てもまったくわかりません
  • 水の状態を調べる検査キット。これが無いと、水の中で何が起きているか一生わかりません。いくらかかるかは下にまとめました

ここは後からでもいい

  • 照明。わたしは5,000円のものです。高いものは何万円もしますが、最初から全部を上等にする必要はありません
  • 生き物の数。欲張って増やす必要はありません。ただしどの魚を飼うかは、最初に決めます(ステップ5)
  • 見た目のための岩やサンゴ。水が安定してからで間に合います

※ 立ち上げ当初に買ったときの金額です。いまの水槽の費用は、すぐ下にあります。お店や時期で変わります。中古やセット品を使えば、これより安くできます。

いまの水槽(60×45×45cm)は、227,000円でした

立ち上げ当初より40,000円高い金額です。いまの水槽は、サブ水槽を使うオーバーフロー式です。

水槽と、置く台
40,000円
オーバーフロー用のサブ水槽
15,000円
プロテインスキマー
20,000円
照明
5,000円
水槽用クーラー
80,000円
比重計
8,000円
人工海水の素
14,000円
砂・岩
15,000円
生き物(魚・サンゴ)
30,000円
合計
227,000円

検査キットは、上の9つとは別に必要です

水の状態を調べる道具です。わたしはレッドシーのものを使っています。立ち上げのあいだに測るのはアンモニア・亜硝酸・硝酸塩の3つなので、まずはこの3つが測れるものがあれば足ります。

何を測るか商品参考価格測れる回数
アンモニアレッドシー アンモニアテストキット約2,520円100回
亜硝酸・硝酸塩レッドシー MCP 硝酸塩/亜硝酸塩テストキット約4,840円各50回
立ち上げに必要な分上の2つ約7,400円—

pHとKHも入ったセット品(マリンケアのマルチテストキット)なら8,000円前後ですが、お店によって扱いが変わります。サンゴを育てはじめると、あとからKH・カルシウム・マグネシウム・リン酸塩も測ることになります(1項目あたり2,900〜4,400円ほど)。最初から全部そろえなくて大丈夫です。

※ 価格は2026年10月に調べた参考価格です。わたしが実際に払った金額ではありません。買うときに必ずご自身で確認してください。

そのあと、毎月かかるお金

買って終わりではありません。わたしの場合、当初も、いまも、わかっているぶんはこれくらいです。

約670円餌
3か月で2,000円ほど
約2,330円人工海水の素
14,000円を半年に1回
?電気代
まだ出していません

わかっているぶんだけで月3,000円ほど。ここに電気代が乗ります。とくに夏は水温を下げるぶん上がるはずなので、1年ぶんの記録がたまったら、このページに実額を追記します。推測では書きません。

3STEP 3

海水を作る

海から汲んでくるのではありません。「人工海水の素」という粉を、真水に溶かして作ります。塩の濃さは見た目ではまったくわからないので、ここは道具で測って合わせます。勘でやらないところです。

1

真水を用意する

水道水をそのまま使うなら、カルキ(塩素)を抜く薬を入れます。こだわる人は「RO水」という、不純物を取り除いた水を使います。はじめはカルキ抜きで十分です。

2

粉を入れて、よく溶かす

バケツに粉を入れて混ぜます。溶け残りがあると、あとで数字が狂います。水が白くにごっているうちは、まだ溶けきっていません。

3

塩の濃さを測って合わせる

比重計で測ります。濃ければ真水を足し、うすければ粉を足します。少しずつ、何回かに分けて近づけます。

4

一日まわしてから使う

すぐ使わず、ポンプで一日ほど回しておきます。溶け残りが消え、水温も部屋に合います。急いで使うと、生き物に負担がかかります。

目指す数字(目安)

  • 33 ppt比重でいうと1.024前後。やわらかいサンゴ(スターポリープ・ディスクコーラルなど)と、魚中心の水槽の理想
  • 35 ppt比重でいうと1.026前後。かたいサンゴ(ミドリイシなど)やシャコガイを育てるなら、こちら。自然の海水と同じ濃さです
  • 32〜36 ppt許容範囲の目安。比重でいうと1.024〜1.027

濃さの正解は飼う生き物で変わります。やわらかいサンゴなら33 pptに合わせます。魚だけなら、そこまで神経質になる必要はありません。ぴったり合わせることより、毎回おなじ濃さを保つことのほうが大事です。

ここで出てきた言葉
人工海水の素(じんこうかいすいのもと)
海水を作るための粉です。塩だけでなく、生き物やサンゴに必要なものが混ぜてあります。水換えのたびに使うので、ずっとかかり続けるお金です。
比重(ひじゅう)
塩の濃さのことです。1.024のように数字で表します。測る道具が「比重計」で、海水づくりで最初に買うものの1つです。
ppt(ピーピーティー)
塩の濃さを表す、もう1つの単位です。33pptは、比重でいうと1.0248くらい。どちらで書いてあっても同じことを言っています。

ここでやりがちな失敗

  • 器具を途中で変える。比重計と屈折計は、合わせている温度の基準が違います。数字がずれるので、毎回おなじ器具で測ります。
  • 水温がバラバラのまま測る。同じ水でも、温度が違うと数字が変わります。
  • 濃さを一気に直す。水槽に入れたあとで濃さを変えるときは、1日に1pptより速く動かさないのが目安です。生き物がついてこられません。
4STEP 4

生き物が住める水になるまで待つ

水を入れたらすぐ魚を入れられる、ではありません。ここを飛ばすのが、はじめての人がいちばんやりがちな失敗です。見た目はきれいな水でも、生き物にとっては危ない状態のことがあります。

なぜ待つのか

魚は餌を食べて、フンをします。そこから強い毒(アンモニア)が出ます。放っておけば魚は死にますが、水槽の中にはこれを分解してくれる小さな菌がいます。

  • アンモニアとても強い毒
  • →
  • 亜硝酸(あしょうさん)まだ毒
  • →
  • 硝酸塩(しょうさんえん)かなり弱い

この菌が十分に増えるまでの期間が「立ち上げ」です。新品の水槽には、まだこの菌がいません。だから、生き物を入れる前に増やしておきます。待っているあいだにやることは、ほとんどありません。毎日ちょっと測って、変化を見るだけです。

多い 0 0日 7日 14日 21日 30日 ここで魚を入れられる アンモニア 亜硝酸 硝酸塩

▲ 立ち上げ中に水の中で起きていること。山が2つ来てから、3つめが出てきます。日数は水槽によって前後します。

時期水の中で起きていること自分がやること
0日目砂と岩を入れ、作った海水を入れて、機械を動かしはじめるにごりが落ち着くまで待つ。生き物はまだ入れない
1〜7日目アンモニアが上がってくる2〜3日に1回、アンモニアを測る。数字が上がってきたら順調
8〜20日目アンモニアが下がり、入れかわりに亜硝酸が上がるアンモニアと亜硝酸を測る。ここがいちばん長く感じます
21〜30日目亜硝酸も下がり、硝酸塩が出てくる3つとも測る。亜硝酸が0に近づいたら、もうすぐです
完了の合図アンモニア0・亜硝酸0・硝酸塩は出ている水換えをしてから、最初の生き物を入れる(飼いたい魚は最初に一緒に)
検査キットで水を測っているイラスト

「3〜4週間」は目安。見るのは日数ではなく数字です

カレンダーで30日たったから入れていい、ではありません。アンモニアと亜硝酸がどちらも0になっていることを、検査キットで確かめてから入れます。早い水槽は3週間を切りますし、遅い水槽は5週間かかります。検査キットが無いと、この判断が一生できません。

わたしの場合|ライブロックを、いちばん先に入れました

水槽をセットしたあと、ライブロックをいちばん初めに入れました。そこから水が落ち着いたのを確かめて、魚を入れています。

ライブロックとは、海から採れた岩で、表面に菌や小さな生き物がついたまま売られているものです。きれいに洗った新品の岩と違って、菌を増やすところからではなく、菌がいる状態から始められます。そのぶん立ち上げが早く進みます。

ただし、入れたその日から魚を入れられるわけではありません。輸送中に傷んだ部分が溶けて、かえって水を汚すことがあります。結局やることは同じで、検査キットの数字が落ち着くのを待つだけです。

立ち上げ当初の、わたしの水槽

立ち上げ当初の水槽。砂の上にライブロックが置かれていて、魚の姿は見えない
ライブロックと砂を入れた水槽です。魚の姿は見えません。
立ち上げ当初の水槽のライブロックを近くから撮った写真。岩の表面に茶色っぽいものが付いている
岩を近くから見たところ。表面に、茶色っぽいものが付いています。

ただし、実際に何日待ったかの記録は残っていません。上の表は一般的な目安で、わたし自身の記録ではありません。日数はあくまで目安にして、検査キットの数字で判断してください。

5STEP 5

最初の生き物を入れる

やっとここまで来ました。ただし、数を欲張らないでください。生き物が増えるとフンも増えて、せっかく育てた菌の処理が追いつかなくなります。一方で、魚は「あとから足す」ほうがむずかしいです(下のわたしの失敗)。だから、飼いたい魚の顔ぶれは買う前に決めて、最初の仲間として一緒に入れます。そのうえで、数は水槽の大きさに合わせて控えめにします。

最初の1匹に カクレクマノミのイラスト カクレクマノミ

丈夫で、餌もよく食べます。人気がある種類なのでお店にほぼ必ずいて、値段も落ち着いています。ペアで入れても落ち着きやすいです。

最初の1匹に デバスズメダイのイラスト デバスズメダイ

安くて丈夫で、群れで泳ぎます。水槽がにぎやかに見えます。同じスズメダイでも、気の強い種類は後から入れる魚をいじめることがあります。

人気だけど、最初は待つ ナンヨウハギのイラスト ナンヨウハギ

映画で有名な魚です。ただし大きく育つので広い水槽が必要で、体の表面に白い点が出る病気にもなりやすい種類です。水槽が安定してからにします。

水合わせ(みずあわせ)のやり方

お店の袋の水と、自分の水槽の水は、温度も濃さも違います。いきなり移すと、それだけで弱ります。時間をかけて近づけます。

  1. 袋のまま30分ほど水槽に浮かべて、温度を合わせます
  2. 袋を開けて、水槽の水を少しずつ足していきます。15分おきに、袋の水と同じくらいの量を3〜4回
  3. 魚だけをすくって水槽に移します
  4. 袋の水は水槽に入れません。お店の水には病気のもとが入っていることがあります

入れたあと、その日は餌をあげなくて大丈夫です。環境が変わった直後の魚は、食べずに残すことが多く、残った餌がそのまま水を汚します。次の日から、少しずつ始めます。

立ち上げ当初にいた生き物

立ち上げ当初に、わたしが飼っていたのは、魚がクマノミとルリスズメダイ、サンゴがバブルディスクコーラルとスターポリープです。このうち魚は、どちらも死なせていません。

クマノミ
丈夫で、よく食べる魚として知られています。最初の魚として、一般にもすすめられます。
ルリスズメダイ
青がとてもきれいな魚です。ただし気が強い種類として知られていて、あとから入れる魚を追いかけることがあります。

立ち上げ当初の、わたしの水槽

立ち上げ当初の水槽でクマノミが泳いでいる様子
クマノミが泳いでいます。
立ち上げ当初の水槽。クマノミと青い魚が泳ぎ、砂の上にバブルディスクコーラルがある
クマノミと、青い魚(ルリスズメダイ)。砂の上の丸くて平たいサンゴがバブルディスクコーラル、岩の上にいるのがスターポリープです。

そのあとに、たくさん死なせました

正直に書きます。最初に入れた魚は、死なせていません。でも、そのあとに足した生き物では、たくさん死なせています。

  • 魚ミズタマハゼ/エンゼルフィッシュ/ウズマキヤッコ
  • サンゴたくさん
魚|混泳がうまくできませんでした

混泳(いろいろな種類の魚を、同じ水槽で飼うこと)が、うまくできませんでした。海水魚は縄張り争いがとても激しく、あとから入れた魚は先にいた魚に追われます。だから、飼いたい魚は、できるだけ最初から一緒に入れたほうがいいと、わたしは思っています。

サンゴ|水質の知識が足りなかった(わたしの予測)

サンゴは、まだ水質の知識がなかったことが原因だと、わたしは予測しています。はっきり確かめたわけではありません。

それぞれの話は、わかっている範囲で、これから1つずつ記事にしていきます。

AFTER

立ち上げたあと、やること

「毎日つきっきりで世話をするのでは」と思われがちですが、落ち着いてしまえば、やることは決まっています。

毎日

見るだけ、がほとんど

  • 餌をあげる。食べ残さない量にします
  • 水温を見る。いつもと違えば、その日のうちに気づけます
  • 生き物のようすを見る。隠れている・体をこすりつけている・色が薄い、は早めのサインです
  • 蒸発して減った水のぶん、真水を足す(塩は蒸発しないので、ここは真水です)
毎週

水換えと、測定

  • 水換え。全体の2〜3割を、作っておいた海水と入れかえます
  • 水の数字を測る。測った日と数字を、必ず残しておきます
  • ガラス面のコケを落とす
月1〜

機械の手入れ

  • 泡で汚れを取る装置(スキマー)のカップを洗う
  • ポンプまわりの汚れを落とす
  • 検査キットや人工海水の素の残りを確認。切らすと、測れない週ができてしまいます
水換えをしているイラスト

いちばん大事なのは「毎週おなじことをする」ことです。海水の水槽は、数字そのものより、数字が急に動かないことのほうが大事です。がんばって完璧な数字にするより、ふつうの数字を保ちつづけるほうが、生き物は元気でいてくれます。

わたしの手入れは、休日の60分だけです

手入れにかけている時間は、休日の60分です。

PITFALLS

はじめての人がつまずく、5つのところ

はじめての人がつまずきやすいところを、5つにまとめました。

1

夏の水温を、あとまわしにする

よくある失敗です。水温が上がりすぎると、生き物は死にます。「夏になってから考える」では間に合いません。わたしの出費でも、全体の約43%がここでした。

→ 水槽を買う前に、夏をどう乗りきるかまで決めておく
2

検査キットを買わない

水は、見た目ではわかりません。透きとおっていても、生き物に危ない状態はふつうにあります。これが無いと、立ち上げが終わったかどうかも判断できません。

→ 最初の買い物に必ず入れる。後まわしにしない
3

立ち上げを待たずに、魚を入れる

水槽が届いた日に入れたくなります。でも菌が増えていない水は、魚にとって毒の中にいるのと同じです。数日で落ちてしまいます。

→ アンモニアと亜硝酸が0になるまで待つ(ステップ4)
4

魚を、あとから1匹ずつ足していく

安全のために少しずつ足したくなりますが、海水魚は縄張り争いが激しく、あとから入れた魚は先にいた魚に追われます。わたしはこれで、ミズタマハゼ・エンゼルフィッシュ・ウズマキヤッコを死なせました。かといって、一度に数を増やしすぎると水が汚れます。

→ 飼いたい魚は買う前に決めて、最初に一緒に入れる。数は控えめに
5

測った数字の意味が、わからない

検査キットで測れるようになっても、出てきた数字が良いのか悪いのか、はじめのうちは判断できません。測るのをやめてしまう人もいます。

→ わたしも困ったので、自分用に道具を作りました(下)
無料ツール

測った数字を入れるだけ。良いか悪いかが、色でわかります

検査キットで水を測っても、その数字が良いのか悪いのか、はじめのうちは判断できません。自分が困ったので、自分用に作りました。むずかしい用語の説明と、「こんな症状が出たときはどこを見るか」の逆引きも入れてあります。

  • 登録なし
  • 無料
  • スマホのブラウザで動く
  • 入れた数字は自分の端末に残ります
いま、このサイトで使えるように準備しています。
スマホを持っているイラスト
AI PROMPT

わからないことは、AIに聞けば進みます

わたしは専門家ではありません。そのかわり、わからないことは全部AIに聞いています。そのまま使える聞き方を置いておきます。コピーして、ChatGPTやClaudeに貼り付けてください。〔 〕の中をご自身の内容に変えてください。

これから始める人の、買い物リストを作ってもらう
あなたは海水魚とサンゴの飼育にくわしい人です。
わたしは初心者なので、専門用語を使わずに
中学生に話すように説明してください。

【置ける場所】幅〔60〕cmまで
【予算】〔20〕万円くらい
【飼いたいもの】〔カクレクマノミを2匹。サンゴはいずれ〕
【部屋】〔夏はエアコンを使わない日がある〕

この条件で、最初にそろえる道具を
「これは削れない」「後からでいい」に分けて、
それぞれの値段の目安と、理由も書いてください。
立ち上げ中の数字を、見てもらう
あなたは海水魚とサンゴの飼育にくわしい人です。
わたしは初心者なので、専門用語を使わずに
中学生に話すように説明してください。

【水槽】〔60〕cm/立ち上げ〔12〕日目
【生き物】まだ入れていません
【今日の数値】
 アンモニア 〔1.0〕ppm
 亜硝酸 〔0.5〕ppm
 硝酸塩 〔5〕ppm
 比重 〔1.024〕/水温 〔25.5〕度

いまどの段階ですか。順調ですか。
魚を入れられるまで、あと何をすればいいですか。
今週やってはいけないことも教えてください。
思いついたときのイラスト

AIの答えが、外れることもあります

便利ですが、いつも正しいわけではありません。生き物の名前をまちがえたり、日本では手に入らない商品をすすめてきたりします。わたしは、返ってきた答えが当たっていたかどうかも、そのまま記事に書いていくつもりです。おかしいと思ったら、お店の人にも聞いてください。

FAQ

よくある質問

海水の水槽は、初心者にはむずかしいですか?

作業そのものは、むずかしくありません。むずかしく感じるのは、「待たないといけない」ことと、「測った数字の意味がわからない」ことの2つだと思います。

どちらも、知っていれば越えられます。手順どおりに進めて、数字は記録して見比べる。それだけで、はじめての人でもちゃんと飼えます。わたし自身、海水を始めてまだ1年です。

ぜんぶでいくらかかりますか? 毎月もかかりますか?

立ち上げ当初は、生き物を入れられる状態になるまでで187,000円でした。いまの60×45×45cmの水槽は、227,000円でした。内訳はステップ2に9項目すべて出しています。中古やセット品を使えば、これより安くできます。

このほかに検査キットが約7,400円必要です(内訳はこちら)。

毎月かかるのは、わかっているぶんで約3,000円です。餌が3か月で2,000円ほど、人工海水の素が14,000円を半年に1回。ここに電気代が乗ります。とくに夏は水温を下げるぶん上がるはずなので、1年ぶんの記録がたまったら実額をこのページに追記します。

何日待てば、魚を入れられますか?

3〜4週間が目安です。ただし、日数で決めるものではありません。

決め手は検査キットの数字です。アンモニアと亜硝酸がどちらも0になり、硝酸塩が出ていれば完了です。早い水槽は3週間を切りますし、遅ければ5週間かかります。くわしくはステップ4に書きました。

夏のクーラーは、ぜったいに必要ですか?

多くの海水魚やサンゴは25〜27度くらいが適温で、28度を超えると弱りはじめます。日本の夏は、何もしないとこれを軽く超えます。

部屋のエアコンを24時間つけっぱなしにできるなら、水槽用クーラーなしでしのげることもあります。ただし、停電や外出でエアコンが止まった日に、取り返しがつきません。わたしは80,000円かけて入れました。いちばん高い買い物でした。

旅行で家を空けても大丈夫ですか?

2〜3日なら、だいたい大丈夫です。魚は数日食べなくても平気なことが多く、むしろ自動の餌やり機で入れすぎるほうが水を汚します。

こわいのは夏の水温と、機械が止まることです。1週間以上空けるなら、水温の管理をどうするかを先に決めてから出かけてください。

THANK YOU FOR READING

読み終えたら、まずは置き場所を決めるところからです

一気にそろえようとしなくて大丈夫です。つまずいたところは、これからこのサイトに1つずつ書いていきます。